16日投票で行われた県知事選の結果をうけて、新しい県政をつくる県民の会が、声明を発表しました。
石川県知事選挙の結果について
石川県知事選挙が、三月十六日投票で実施されました。
木村よしのぶ候補は、国政でも県政でも自民党政治と正面から対決して奮闘する日本共産党の推薦をうけ、「新しい県政をつくる県民の会」(「県民の会」)を構成する労働、女性、医療、業者、農民などの諸団体と個人に支えられて選挙戦をたたかいました。木村よしのぶ候補へのご支援を寄せていただいたみなさんと、「県民の会」に参加し選挙戦を戦われたみなさんに、こころからお礼を申し上げます。
選挙は、「県民の会」の木村よしのぶ候補と、オール与党で六選をめざす谷本正憲候補、川裕一郎候補、の三人の戦いとなりました。選挙戦の結果は、投票率が44・98%と前回に比べ3・13%後退する中、木村候補は、得票数34、464票、得票率で8・33%を獲得し、唯一、得票数・得票率ともに伸ばしました。谷本候補は、大幅減票した前回票からさらに11、386票減らし、全有権者にたいする絶対得票率30・54%と、三分の一にも届きませんでした。川候補は、支援を受けた桑原豊元衆議院議員の前回票を10、954票減らしました。
今度の知事選は、消費税の八%への増税を目前にして、多くのみなさんから「消費税をあげられたらやっていけない」とくらし・営業の不安の声が寄せられ、また、安倍内閣にたいして、「憲法を変えようとする安倍さんは心配」「原発再稼動はやめてほしい」という声が広がる中での戦いとなりました。文字通り、国の悪政を許さず、県民のいのちとくらしを守る県政を実現するかどうかが大きく問われる選挙でした。
「県民の会」の木村候補は、県政3つの転換をかかげ、選挙戦をたたかいぬきました。第一に、ムダな大型開発中心の県政から、いのち・くらし・営業第一の県政にきりかえ、子どもの医療費窓口無料化の実現をはじめ、福祉と医療の充実、農林水産業と中小企業の支援、ゆき届いた教育と若者応援など、切実な要求にこたえる政策をしめし戦ってきました。第二に、志賀原発の再稼働を許さず、廃炉の決断と自然エネルギーの普及をはかる県政の実現を訴えてきました。第三に、安倍政権の暴走と対決し、消費税増税の中止、TPP交渉からの撤退、「戦争する国づくりを許さない」と、国にハッキリものをいう県政への転換を訴えてきました。
谷本候補も川候補も、安倍政権の暴走政治への対決の立場を示せず、県民をまもる具体的な政策を語らなかった中で、木村候補の訴えは、選挙戦の対決軸を鮮明にし、掲げた具体的な政策は、みなさんの思いと響きあい、手ごたえを感じる戦いとなりました。インターネットを通じて、またサポーターのみなさんの熱い応援を得て、数多くの激励の声もよせていただきました。
訴えが届けば変化をつくれる選挙でしたが、有権者規模で、私たちの訴えを届けきる点では、力不足でありました。三つの転換を求める声を、木村よしのぶ候補の支持に広く結びつけられず、得票を大幅に伸ばすには至りませんでした。「県民の会」として、選挙戦の教訓や日常活動の課題も明らかにして、今回の選挙戦をスタート台にあらたな前進をめざしていくものです。
木村よしのぶ候補に寄せられた一票、一票と、選挙戦を通して寄せられた県民の要求と願いは、今後県政への要求実現と国政・県政を変えていく大きな力になると確信します。
新しい県政をつくる県民の会は、子どもの医療費の窓口無料化、志賀原発廃炉をはじめ、選挙戦でかかげた要求の実現めざし、県民のみなさんと力をあわせ、草の根からの運動を一層力強く進めていく決意です。今後とも、ご支援・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
2014年 3月17日 新しい県政をつくる県民の会