航空自衛隊小松基地で日伊と日豪の共同訓練が行われることから、日本共産党石川県委員会と同加南地区委員会、県平和委員会、清潔で明るい小松をつくる会の4団体は7月31日、小松基地の石引大吾基地司令あてに共同訓練の中止を申し入れました。共同訓練は小松基地周辺空域で2回実施されます。8月2日から10日は、イタリア空軍のF35A戦闘機や空中給油機と早期警戒機、小松基地のF15戦闘機、小牧基地の空中給油機による共同訓練です。8月23日から9月15日は、オーストラリア空軍のF35A戦闘機や空中給油機と輸送機、小松基地のF15戦闘機、三沢基地のF35A戦闘機、百里基地のF2戦闘機、小牧基地の空中給油機による共同訓練です。
申し入れでは、「F35A戦闘機は安全面で不安を抱える機体で騒音にも問題があり、アメリカでは配備計画が見直されている。そのような機体を小松基地周辺に集結させるのは、周辺住民の安全や生活環境を軽視するものだ」と抗議しています。平和委員会の柴原和美事務局長は、共同訓練が「自由で開かれたインド太平洋」の実現のためとうたわれているが、「中国を敵視し中国包囲網を構築するもので中国との緊張関係をさらに高め、より危険な方向にすすめる」と指摘。「市民に何の知らせもなく、徹底的に無視されている」と参加者から非難の声が上がりました。
佐藤正幸県議、坂本浩加南地区委員長から「なぜイタリア、オーストラリア空軍と訓練する必要があるのか」「空中給油の訓練はどこまでの飛行を想定しているのか」と問いましたが、まともな返事はなく、「出された意見は上司に伝える」との返答でした。